感染症発生時業務継続計画（BCP）

1-1. 基本方針

当法人（合同会社沖縄介護サポートサービス）は、感染症の発生・まん延時においても、利用者・職員の安全を確保しつつ、必要な介護サービスを継続して提供するため、以下の基本方針に基づき対応を行います。

1. 利用者・職員の安全確保：感染拡大防止策を徹底し、利用者および職員の安全を最優先に考えます。
2. サービスの継続：感染症まん延時でも、可能な限り介護サービスを継続し、利用者の生活を支援します。
3. 情報の透明性：感染症発生状況について、関係者に迅速かつ正確に情報提供します。
4. 関係機関との連携：行政機関、医療機関等と密接に連携し、適切な対応を図ります。

1-2. 推進体制

感染症対策委員会

• 委員長：我如古勝男（代表社員）
• 副委員長：仲松奈名子
• 委員：西村悦子、長濱麻衣
• 開催頻度：年4回（4月、7月、10月、1月）

平常時の活動

• 定期的な感染症対策委員会の開催（年4回）
• 感染症BCP内容の見直しと更新（年1回）
• 感染症対策研修の実施（年2回：7月、1月）
• 感染症防護具・消毒液等の管理・更新（月1回）

感染症発生時の体制

• 対策本部長：我如古勝男（代表社員）
• 副本部長：仲松奈名子
• 委員：西村悦子、長濱麻衣

1-3. リスクの把握

デイサービス（通所介護）は、複数の利用者が同一空間で過ごすサービス形態であるため、感染症のリスクが高いことを認識し、適切な対策を講じます。

①想定される感染症リスク

当事業所において想定される主な感染症リスクは以下の通りです。

②想定される影響

1-4. 優先業務の選定

①優先業務

②感染症流行時の業務レベル

1-5. 研修・訓練の実施

定期的な研修・訓練

• 感染症対策研修を年2回実施（7月、1月）
  • 講師：我如古勝男（代表社員）
  • 内容：標準予防策、感染経路別予防策、防護具の着脱方法等
• 感染症発生時対応訓練を年1回実施（10月）
  • 講師：西村悦子、仲松奈名子
  • 内容：感染症発生時のゾーニング、対応フロー確認等

BCP検証・見直し

• 感染症対策委員会で年1回（1月）BCPの見直しを実施
• 訓練結果を踏まえた改善点の洗い出し
• 最新の感染症情報に基づく対策の更新
• 関係機関・連絡先情報の定期的な更新

2-1. 感染予防対策

①日常的な感染予防対策

• 手指衛生の徹底（手洗い・手指消毒）
  • 出勤時、退勤時
  • トイレの後
  • 食事前後
  • 利用者ケア前後
• マスク着用（感染症流行期・必要時）
• 咳エチケットの徹底
• 定期的な換気（1時間に1回、5分程度）
• 環境整備（高頻度接触面の清掃・消毒）

②利用者の感染予防

• 送迎・来所時の検温、体調確認
• 利用者の手指衛生の介助
• 食事前の手指消毒
• 適切な距離の確保（食事時など）

2-2. 標準予防策の徹底

①手指衛生

• 手洗い設備の整備
  • 各洗面台に液体石鹸、ペーパータオルを設置
  • 手洗い手順の掲示
• 手指消毒剤の設置
  • 事業所入口
  • 各部屋の入口
  • 食堂・リビング
  • トイレ

②個人防護具（PPE）の使用

• 適切な場面での使用
  • マスク：常時（感染症流行期）
  • 手袋：排泄介助、創傷ケア時等
  • エプロン・ガウン：入浴介助、おむつ交換時等
  • フェイスシールド・ゴーグル：飛沫感染リスク高い処置時
• 個人防護具の着脱訓練（年2回実施）

③環境整備

• 清掃・消毒の徹底
  • 高頻度接触面（ドアノブ、手すり、スイッチ等）：1日2回以上
  • 共用スペース（食堂、リビング等）：使用後
  • トイレ：1日3回以上
• 適切な消毒薬の使用
  • アルコール消毒液（70～80%）
  • 次亜塩素酸ナトリウム溶液（0.05～0.1%）
  • 第四級アンモニウム塩

2-3. 職員の健康管理

• 出勤前の健康チェック
  • 体温測定
  • 体調確認（咳、喉の痛み、倦怠感等）
• 出勤時の体温チェック・記録
• 体調不良時の報告ルール
  • 発熱（37.5℃以上）、咳、咽頭痛等の症状がある場合は出勤停止
  • 管理者への報告
  • 医療機関受診
• 予防接種の推奨
  • インフルエンザワクチン（毎年10～11月）
  • 新型コロナウイルスワクチン（推奨時期に応じて）

2-4. 施設内の衛生管理

①日常の衛生管理

②換気の実施

• 定期的な換気（1時間に1回、5分程度）
• 可能な限り窓を開けての自然換気
• 空調設備の定期メンテナンス
• 共用スペースは常時換気扇を稼働

2-5. 感染症に関する情報収集

• 情報収集先
  • 沖縄県・嘉手納町からの通知
  • 保健所からの情報
  • 厚生労働省ホームページ
  • 国立感染症研究所ホームページ
  • 沖縄県感染症情報センター
• 情報収集の担当者：西村悦子
• 情報共有方法
  • 毎日の申し送り時
  • 週1回のミーティング
  • 緊急時は随時メール・LINE等で共有

2-6. マスク・消毒液等の備蓄

以下の物品を平時より一定量備蓄し、定期的に点検・更新します。

物品管理担当者（長濱麻衣）は月1回在庫確認を行い、使用期限や在庫数を確認し、必要に応じて補充を行います。

3-1. BCP発動基準

以下の基準に該当する場合、BCP（感染症対策）を発動します。

BCP発動の決定は、代表社員（我如古勝男）または代行者（仲松奈名子）が行います。

3-2. 感染症発生時の対応フロー

①初動対応（発生確認～3時間）

1. 感染者（疑い含む）の確認・一時隔離
2. 感染対策本部の設置
3. 関係者への連絡（保健所、行政等）
4. 感染拡大防止策の実施（消毒、一時隔離スペースの確保等）

②対応体制確立（3時間～24時間）

1. 感染者の状況確認と対応
2. 濃厚接触者の特定と対応
3. サービス継続の検討・決定
4. 利用者・家族への連絡
5. 関係機関への報告

③継続対応（24時間～収束まで）

1. 感染拡大防止策の継続
2. 職員の勤務体制調整
3. 優先業務の継続
4. 感染者・濃厚接触者の経過観察
5. 日々の状況報告（関係機関・家族等）

3-3. 対応体制

感染症対策本部

• 本部長：我如古勝男（代表社員）
• 副本部長：仲松奈名子
• 情報管理担当：西村悦子
• 物品管理担当：長濱麻衣
• 外部連携担当：知花綾子

役割分担

3-4. 感染拡大防止策

①体調不良者の一時的隔離

• 体調不良者発生時の対応
  • 一時隔離スペースの確保（相談室などを活用）
  • 他の利用者と接触しない動線の確保
  • 家族等への連絡と速やかな帰宅の調整
• 隔離スペースには消毒液、マスク等を常備
• 対応する職員は適切な防護具を着用
• 利用者帰宅後の徹底した環境消毒

②標準予防策の徹底

• 手指衛生の徹底（全職員・利用者）
• マスク着用の徹底
• 適切な個人防護具（PPE）の使用
  • マスク、手袋、使い捨てエプロン
  • 感染者対応時は必要に応じてガウン等も使用
• 汚染物の適切な処理
  • 専用の蓋付きゴミ箱の設置
  • 感染性廃棄物としての処理

③環境消毒の強化

• 高頻度接触面の消毒強化（2～3時間ごと）
• 共用スペースの使用制限または使用後の消毒徹底
• 適切な消毒剤の使用
  • アルコール消毒液（70～80%）
  • 次亜塩素酸ナトリウム溶液（0.05～0.1%）

3-5. 関係機関への報告

①報告先と連絡先

②報告内容

• 発生状況（発生日時、感染者数、症状等）
• 感染者情報（年齢、性別、基礎疾患、現在の状態等）
• 感染拡大防止策の実施状況
• 施設の運営状況（継続、縮小、休止等）
• 支援・指示を求める事項

3-6. 重要業務の継続

4-1. 営業可否の判断

営業縮小・中止の判断基準

サービス再開の判断基準

• 保健所の指示に従う
• 最後の感染者発生から一定期間（通常10～14日）経過
• 消毒・清掃等の感染対策が完了
• 提供可能な職員体制が確保できていること

4-2. 利用者・家族への連絡

連絡方法

• 電話による連絡（基本）
• 必要に応じてメール・文書の活用
• 連絡担当者の決定（松田瞳）
• 連絡内容の記録

連絡内容

• 感染症発生状況（個人情報に配慮）
• サービス提供の可否・変更点
• 感染拡大防止のための依頼事項
• 今後の見通し・連絡方法

4-3. 送迎時の感染対策

• 送迎前の車内消毒
  • 手すり、座席、シートベルト等の消毒
  • 車内の換気
• 送迎時の感染対策
  • 送迎担当職員のマスク着用
  • 利用者の乗車前の検温・体調確認
  • 乗車前の手指消毒
  • 座席の間隔確保（可能な限り）
  • 車内の換気（窓を開ける等）
• 体調不良者への対応
  • 発熱・体調不良時は利用を見合わせ
  • 必要に応じて医療機関受診を促す

4-4. サービス提供中の対応

利用者の健康管理

• 来所時の検温・体調確認
• サービス提供中の定期的な健康観察
• 体調変化時の速やかな対応
• 健康状態の記録

サービス提供時の感染対策

• 3密（密閉・密集・密接）の回避
  • 定期的な換気
  • 利用者間の距離確保
  • 少人数でのプログラム実施
• 食事提供時の対応
  • 座席間隔の確保（最低1m以上）
  • 料理の個別配膳（大皿料理の回避）
  • 食事前の手指消毒徹底
  • 食事中の会話を控える
• 入浴介助時の対応
  • 一人ずつの入浴
  • 脱衣所の換気
  • 介助者の防護具着用
  • 使用後の消毒徹底

4-5. 感染者発生時の対応

利用者が感染した場合

1. 保健所への連絡
2. 他の利用者・家族への連絡
3. 濃厚接触者の特定（保健所と協力）
4. 施設内の消毒・清掃
5. 濃厚接触者のサービス利用休止

職員が感染した場合

1. 当該職員の出勤停止
2. 保健所への連絡
3. 濃厚接触者の特定（保健所と協力）
4. 利用者・家族への連絡
5. 職員体制の見直し
6. 施設内の消毒・清掃

5-1. 訪問時の感染対策

• 訪問前の感染対策
  • ケアマネジャーの体調確認
  • 訪問前の電話連絡（利用者の体調確認）
  • 訪問の必要性の判断（電話・オンラインでの代替検討）
• 訪問時の感染対策
  • マスク着用、手指消毒の徹底
  • 利用者宅での滞在時間短縮
  • 換気の確保
  • 利用者・家族との距離確保
• 訪問後の感染対策
  • 手指消毒、うがい、着替え等
  • 訪問記録の整備

5-2. 代替サービスの調整

感染症流行時にサービス事業所が休業となった場合の代替サービス調整方法

• 優先順位の設定
  • 医療依存度の高い利用者
  • 独居・重度要介護者
  • 介護者の負担が大きい世帯
• 代替サービスの検討
  • 他の通所サービス
  • 短期入所サービス
  • 訪問系サービスへの切り替え
  • 家族・地域の支援体制確認
• サービス担当者会議の臨時開催（電話・オンライン）
• ケアプランの臨時変更手続き

5-3. 関係機関との連携

情報共有・連携先

• 嘉手納町地域包括支援センター
• 嘉手納町役場福祉課
• 沖縄県中部保健所
• 医療機関（主治医等）
• サービス事業所

連携内容

• 利用者の状況共有
• サービス提供状況の確認
• サービス調整の協力依頼
• 感染症対策の情報共有
• 緊急時対応の確認

5-4. オンライン対応の活用

• 活用可能なオンラインツール
  • LINE電話・ビデオ通話
  • Zoom等のWeb会議システム
  • 電話（音声のみ）
• オンライン対応の活用シーン
  • モニタリング
  • サービス担当者会議
  • 家族との連絡・相談
• オンライン対応の限界と対策
  • 利用者の機器操作能力に応じた対応
  • 家族の協力依頼
  • 機器の貸出し検討

6-1. 出勤停止基準と復帰条件

出勤停止基準

職場復帰条件

• 感染者の場合
  • 医師の就業許可
  • 症状軽快後72時間以上経過
  • 発症日から10日以上経過
• 濃厚接触者の場合
  • 接触から10日間の健康観察期間終了
  • 症状がない

6-2. 緊急時シフト体制

人員確保の方法

• 勤務形態の調整
  • 勤務時間の延長
  • シフトの変更
  • 休日出勤の要請
• 応援体制
  • 他部署からの応援
  • 休職中職員への応援要請
  • パート・アルバイトの増員
• 業務の効率化
  • 優先業務への集中
  • 一部業務の簡素化

緊急時の最低限の人員体制

6-3. 業務の優先順位

デイサービスカデナ

ケアプランカデナ